スイカの栄養と健康効果

スイカの基礎知識

夏の風物詩の代表となる果物はやはりスイカでしょう。スイカ(西瓜)は、果実を食用にするために専用に栽培するウリ科つる性の一年草、その果実のことです。実は農林水産省においては、スイカ、メロン、イチゴは「果物」ではなく「果実的野菜」という分類にしています。


しかし、夏の風物詩のよく冷えたスイカは、甘い果汁とシャリッとした食感で、暑さを吹き飛ばしてくれます。最近は、普通の丸い大玉スイカ、小玉スイカに加えて、ラグビーボールのような形や、黒い果皮の「でんすけ」、黄色い果皮の「太陽スイカ」なども登場しています。


このスイカの歴史はかなり古いようで、何と紀元前5000年には南アフリカで栽培されていたということで、エジプトでも3000年前に栽培されていました。中国に10世紀頃に伝わり、16世紀後半頃になって日本には渡来したようです。原産地は熱帯アフリカのサバンナ地帯、砂漠地帯です。


スイカの葉は切込みが深い丸みを帯びた形をしていますが、約25cmもあるつる性です。果実は、外観に緑色に深い緑色の縦縞が入っているのが大きな特徴で、色は薄緑色、黒に近い深緑色もあります。


メロンも同じウリ科の果菜類なのですが、こちらは甘く熟した果皮の部分である果肉を食べます。しかし、スイカの果皮は内側の薄い層だけが甘く熟します。


普段私達が食べているのは、種子をつける胎座の部分となっています。ところがそこが紅色で甘くて多汁なのがスイカの特徴です。